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mikotoの部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] 忘却の彼方
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忘却の彼方より

いつしか よせる波


海は 深い哀しみを

風は 密やかな恋を


忘却の彼方へと

いつしか かえす波

2004/06/14 (Mon)

[12] 疑問符
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本当に、心から愛せる人が

ここにいるのでしょうか?

たとえ、存在するとしても

そんな人に出逢えるのかと

とても不思議に思うのです

2004/06/14 (Mon)

[13] 存在の確立
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いかりやかなしみを 誰かに何かに

ぶつけながらしか 生きてゆけない

おさえられるほど 強くない

なげてしまうほど 弱くない

2004/06/14 (Mon)

[14] 乳白色の硝子の向こうに
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乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?

今、立ち止まる訳にはいかない。
動き始めてしまったから。
たった一枚の薄い硝子を
砕くこともできずに、ただ叩くだけ。
あきらめてしまうことさえ
出来ないままで、ただ叩くだけ。

何かが、少しづつ形をかえるのが
とてもうれしくて。
誰かの、あきらめの声を聴くのが
ひどくせつなくて。

今という時代を
この硝子の向こうに観る人が
どれだけいるというのだろう?

乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?

2004/06/14 (Mon)

[15] 月なし夜
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風強い 月なし夜

オリオンの真ん中に

おちていった流れ星

ほんのひととき きらめいて

願い事 となえられぬまま

消えていった 流れ星

2004/06/14 (Mon)

[16] アストロノーツ
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宇宙を見上げた

幼い瞳に

映しだされた

この青さを

少年たちは

覚えているだろうか?

2004/06/14 (Mon)

[17] 想い出
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四季折々の花や緑を

美しいと思うことや

雨音や鳥の声を聞いて

ためいきを吐きたくなるような気持ちを

いつも大切に持っていようとするけれど

感情というものは

時と共に通りすぎてしまって

記憶という一枚の平面図になってしまう

それは胸の中に

丁寧に綴られていって

きっと、それを

想い出というのでしょう

2004/06/16 (Wed)

[18] 幾何学模様の海
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ひろくて、深い

一面に広がる海を

ざぶざぶと、泳いでいる

時折、出逢う

儚げな魚影を

ただ、じっと見つめながら

どこまでも、泳いでいく

あぁ、いつか

幾何学模様の海で

おぼれてしまいそう

2004/06/17 (Thu)

[19] 願い
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惜しみなく与えることが
愛ではなく

見返りを求めることが
愛ではなく

ただ、二人でいられる時が
願わくば
穏やかであるように

2004/06/18 (Fri)

[20] インスピレーション
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哀しみという言葉に感じる

やりきれなさは

優しさという言葉に感じる

たよりなさと同じ

2004/06/18 (Fri)
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