詩人:mikoto | [投票][編集] |
いつの間にか
こんなに遠くに来てしまって
何処へ行きたいのか
ふと、判らなくなる。
幼い日の一途な情熱は
とうに消え去っていて
佇んでいる僕は
まるで迷子のようだ。
遠い道程を振り返っても
そこには何もなく
ただ茫洋とした
草原が広がるだけ。
いつになったら
何処に辿り着けるのだろう?
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静かに降り続く
夜の雨
切ない想いも
叫びだしそうな心も
全て昏く呑み込んで
柔らかく降り続く
夜の雨
貴方の温もりを探して
指を伸ばすけれど
淋しさのかたまりを
たぐり寄せて震える
とかした涙を含んで
静かに降り続く
夜の雨
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飛び立つ羽を失って
夢みる力も息絶えて
地上を彷徨う天使たち
口々に呟く声は
噎せ返るほどの流行に
木霊となって消えていく
痛む背中に悶えては
軋む笑顔で誤魔化して
虚飾の街を歩いてく
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あたたかな世界で育ってきた
今日の次には明日があると
信じていた
めまぐるしく変わる環境
秒読みで始まる新しい生活
激しさを叫んでいた時は
もう戻らない