詩人:mikoto | [投票][編集] |
私という名の言葉たちは
いつも何処かをさまよっています
私はひとつひとつ探してきて
つなぎとめたり、くみたてたりするのです
くるくるとめぐる言葉たちは
色彩をかえながら転がっていきます
硝子のような透明な言葉
鉛のように重い言葉
生まれることなく消えていく言葉たち
ただひたすらに無限の世界の
私という名の言葉たちは
欠片となったこころのすべてを
私の中へと還してくれるのです
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冷たい空の中で
ぽっかり浮かぶ
れもんの月
漂う雲間に
白々またたく星の群れ
凛とした空気
静かに匂う金木犀
指先に灯る小さな光
淋しげに揺れる夢のかけら
密やかな刻に
目を閉じる夜
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信じるということは 赦すということ
信じるということは 護るということ
信じるということは 愛するということ
信じるということは あなたの全てを受け入れるということ
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幼い時の一日は
とても、とても長かった
一年先は見えないほどに
遠い未来のことだった
今となっては
一日、一年、その先も
いっしょくたにして計っている
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自覚した途端に
こわれてしまった想い
ふくらみすぎて
夢を映せずに
パチンと音を立てて
はじけてしまった想い
それはまるで
しゃぼん玉のような恋
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憂鬱は暗闇の海
抜け出そうと
もがけばもがくほど
溺れてしまいそうになる
ただ、じっと
水底にうずくまって
浮き上がるのを
ひたすらに待つばかり
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巡り合いなんて
ありきたりだけど
本当にあるんだね。
出会い直した瞬間に
懐かしい時に逆戻り。
それが苦痛ではないくらい。
お互いの中で
時間が過ぎていったんだ。
ゆっくりと
でも確実にね。
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思いやりってなんだろう?
例えば、相手の立場に立って考えること。
例えば、不用意な言葉を投げつけないこと。
例えば、不快な思いをさせないために行動すること。
だいたい、こんなものだろうと思うんだけれど。
誰かを思って言ったことやしたことが、誰かを傷つけたり。
誰かの立場に偏りすぎて、誰かの気持ちを踏みにじったり。
誰かを気遣うばっかりに、自分が苦しくなったりすることもある。
人によって、考え方や尺度や許容量は違うもの。
だからこそ、一概に何が正解なのかは解からないし、決められない。
でも、相手を思う優しい気持ちがあってこそ、成立するのは確か。