mikotoの部屋
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[20] インスピレーション
哀しみという言葉に感じる
やりきれなさは
優しさという言葉に感じる
たよりなさと同じ
2004/06/18 (Fri)
[19] 願い
惜しみなく与えることが
愛ではなく
見返りを求めることが
愛ではなく
ただ、二人でいられる時が
願わくば
穏やかであるように
2004/06/18 (Fri)
[18] 幾何学模様の海
ひろくて、深い
一面に広がる海を
ざぶざぶと、泳いでいる
時折、出逢う
儚げな魚影を
ただ、じっと見つめながら
どこまでも、泳いでいく
あぁ、いつか
幾何学模様の海で
おぼれてしまいそう
2004/06/17 (Thu)
[17] 想い出
四季折々の花や緑を
美しいと思うことや
雨音や鳥の声を聞いて
ためいきを吐きたくなるような気持ちを
いつも大切に持っていようとするけれど
感情というものは
時と共に通りすぎてしまって
記憶という一枚の平面図になってしまう
それは胸の中に
丁寧に綴られていって
きっと、それを
想い出というのでしょう
2004/06/16 (Wed)
[16] アストロノーツ
宇宙を見上げた
幼い瞳に
映しだされた
この青さを
少年たちは
覚えているだろうか?
2004/06/14 (Mon)
[15] 月なし夜
風強い 月なし夜
オリオンの真ん中に
おちていった流れ星
ほんのひととき きらめいて
願い事 となえられぬまま
消えていった 流れ星
2004/06/14 (Mon)
[14] 乳白色の硝子の向こうに
乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?
今、立ち止まる訳にはいかない。
動き始めてしまったから。
たった一枚の薄い硝子を
砕くこともできずに、ただ叩くだけ。
あきらめてしまうことさえ
出来ないままで、ただ叩くだけ。
何かが、少しづつ形をかえるのが
とてもうれしくて。
誰かの、あきらめの声を聴くのが
ひどくせつなくて。
今という時代を
この硝子の向こうに観る人が
どれだけいるというのだろう?
乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?
2004/06/14 (Mon)
[13] 存在の確立
いかりやかなしみを 誰かに何かに
ぶつけながらしか 生きてゆけない
おさえられるほど 強くない
なげてしまうほど 弱くない
2004/06/14 (Mon)
[12] 疑問符
本当に、心から愛せる人が
ここにいるのでしょうか?
たとえ、存在するとしても
そんな人に出逢えるのかと
とても不思議に思うのです
2004/06/14 (Mon)
[11] 忘却の彼方
忘却の彼方より
いつしか よせる波
海は 深い哀しみを
風は 密やかな恋を
忘却の彼方へと
いつしか かえす波
2004/06/14 (Mon)
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