詩人:mikoto | [投票][編集] |
乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?
今、立ち止まる訳にはいかない。
動き始めてしまったから。
たった一枚の薄い硝子を
砕くこともできずに、ただ叩くだけ。
あきらめてしまうことさえ
出来ないままで、ただ叩くだけ。
何かが、少しづつ形をかえるのが
とてもうれしくて。
誰かの、あきらめの声を聴くのが
ひどくせつなくて。
今という時代を
この硝子の向こうに観る人が
どれだけいるというのだろう?
乳白色の硝子の向こうに
いったい、何が見えるのだろう?
閉ざされた扉の向こうに
いったい、何があるのだろう?