おびただしい言葉のうずどこまでも続く、らせん階段のぼってものぼってもてっぺんは見えなくて時折とまって上をみるどこにゆくのかわからなくなってくたびれて座り込んだ下をのぞきこんでも青白くひかっているだけまた、のろのろとのぼってぐるぐるとゆく通りすぎて下を目指す人はるかに上を急いでいる人たくさんの人の中でみんな一人ぼっち見上げると真っ暗なところからほんのりと明かりが降ってきたちいさなかけらを道しるべにまっすぐにのびた迷路をゆく
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