詩人:みに☆ | [投票][編集] |
ゆらりと視界が歪んだ直後
あなたの背中がみえた
あぁ
鼻の奥がつんとする
わたしは
ゆっくり下を向き
ごくり と
何かを飲み込んだ
かすかに
あなたの溜息が
聞こえた気がした
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きみは
待つって言ってくれた
いつまで
待ってくれるのか
わからないけど
あたしの
意地っ張りは
いつまで持つのだろう
でもこのままじゃ
ダメなのはわかってる
スタートから
ずっと待ってくれているきみに
ごめんねって
言えたらな
だけど
怒ってる?って
聞かれたら
怒ってるって
ずっと答えるよ
それくらいの
意地悪は許してよ
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クラヤミに
ヒカリがぽつんと
ありました
とおいのか
ちかいのか
さっぱりわからないので
そこへいくのは
やめました
そうして僕は
このバショから
うごけないまま
ひとりで
ずうっとすごすのです
ヒカリは
ちかづくことも
とおざかることもせず
ずうっとそこにいるのです
クラヤミに
ぽつんと
僕は
ただひとり
ヒカリが
ちかくへ
こないかと
ただ
ただ
願うだけ
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自転車のうしろ
便箋何枚ものテガミ
家電で長電話
あれも これも
素敵な思い出
今は卒業してしまった
あたしたち 二人の
若い思い出
ねぇ
私たちふたり
歳をとって
おじいちゃんとおばあちゃんになったら
また自転車のうしろに
のせてよ
電話はしなくても
毎日同じ布団で
背中合わせに
お喋りしようね
そして最期に
遺される方に
便箋何枚ものテガミを
書こう
でも、叶うことなら
ふたりでおなじ日に
旅立ちたい