詩人:aria | [投票][編集] |
パンクな生き方だと
苦笑された午前3時
上等だと
蹴りつけて泣いた
傷口に触れるなら
食塩でも
砂糖でも
結果は同じ
流れに逆らいたくないなんて
狂暴な波にどんな夢を描けたの
幸せな症候群
前って呼ぶ
漠然とした方向へ
幸せな症候群
周りを巻き込めない
ひとりぼっちの世界観
傷口に触れるなら
悪意でも
優しさでも
結果は同じ
流れに逆らってみようなんて
立ち向かった先にどんな自分を夢見たの?
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例えば
キスした時に
君の気持ちを
察したならば
やはり君も
キスした時に
察したあたしに
気付くだろうか
正直な呼吸は
吐き散らかした
言葉を全て
無音に還す
何を言っても
嘘にならないから
何を言っても
本当にならないのさ
地下鉄9駅目
ジャンクぶった
交差点
君は今日も一人
うつむくのに
夢中で
地下鉄3駅目
頑固にしみついた
歩道橋
あたしは今日も一人
上向くのに
必死
時間をかけよう
何を言っても
本当にならないなら
時間をかけよう
何を言っても
嘘にはならないから
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柵と絆
紙一重
幾つになっても
理解していた現実に
感情で傷つく
錯覚し続けることが
幸せだなんて
そんな結論に
行き着いてしまった日は
右手で詩でも唄えよ
追ってくる潮の香が
少し
神経に触るから
右手で詩でも唄えよ
はずれた音階と
いびつなリズム
明日はいつも通り
抱えきれない程の
錯覚を以て
だから
右手で
とんでもなく優しい
詩でも唄えよ
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巧妙なフライングは黙認
案外アンフェアなスタートライン
多数決によりゴールラインはあちら
Are You Ready?
策略下にあるインターバルを
いつ踏み切ればいいのやら
直感ってやつを頂戴
Are You Lady?
位置に着いたら
眼を閉じて
深呼吸して
見据えたら
響き渡る銃声
あたしはあの時
この競争社会に
死んだのです
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間違いの香
次の週末までに忘れたくて
まるで好みが違うトワレ
身体に纏った
振り返りかけた街を
踵の音で威嚇する
戻りつつある弱さに
向き合うのは早すぎる
意図的に
鮮やかに残した思い出は
色褪せる日が来るのかな
強かに
駆け引きに使った言葉を
言えなくなる日が来ないかな
静かに
ありがちに流す涙が
自分勝手になるのなら
秘かに
確実に抱いた想いに
嘘をつかなきゃならないな
仕組まれた夜
失った条件
強がりにしがみ付く
オレンジ色のコロンの嘲笑
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身長差は5cm
今さら届かない
年齢差は5歳
どうやっても届かない
月給の差は5%
今一歩届かない
追い付きたいとか
追い越したいとか
得意の負けず嫌いじゃなくて
+5cmの視界とか
+5歳の思考とか
+5%の生活が
遠回しやめると
君のことが
知りたくて
今日も
+5cmのヒールと
+5歳のファッションで
+5%の月給目指して
走り回るのさ
きっとこういう事
散々からかわれる
不器用なスキの形
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ゴルゴンゾーラの
蜂蜜を避ける
このご時世
甘い話にご用心
憤ってばかりの
ニュースキャスター
彼が笑顔に
なりますように
深く高く
積もり積もったナントカ
間接的に
崩してゆくよ
雲の隙間を
狙って開くよ
おもちゃ箱
ひっくり返した色彩に
君の不安色一つ
埋もれて消えてった
いい子が誰だか
分からないから
せめて
優しくありたいね
悪い子基準が
分からないから
せめて
抱き締めてあげたいね
ゴルゴンゾーラの
蜂蜜をあげる
このご時世
甘いご褒美が不足中
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何か今なら
歌える気がしたの
錯覚だったら素敵だね
金髪のあの子は
乱暴者さ
ギターに乗っけた
怒鳴り声
ドラムで悲嘆を
刻むのさ
感じるは黒
走り抜けてくネオン色
寂しさは
いずれ狂気に変わります
ある意味
一つの心理でしょ
人形ごっこに飽きたの
あたし
この年で
おママゴトってないからね
信頼と愛情って
どこか違うのね
欲しかったものも
イドラの彼方
それも
一つの真理だわ
わき目も振らず
走りましたさ
この道が続くの
どこだっけ
綺麗にはまるの
ありがちな罠
少し生意気言うの
やめてみます
過程は目的へ
すりかわり
34℃の体温を以て
称賛を出来るだけ
何か今なら
終われそうな気がしたの
錯覚だったら素敵だね
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深夜にアリス
不思議な世界に
迷い込んだ
ただ
兎色の君を
追い掛けて
黒い猫が
案内するから
陽気なお茶会に
いらしては如何
雑居ビルの7F
ルールのないトランプ
女王は忠実な
男が好きだから
足蹴にすれば
落とせるよ
姉が起こしに来るまでに
深夜にアリス
不思議な世界に
今宵狂う
ただ
兎色の君を
追い掛けて
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ティースプーン
一杯くらいの
ささやかな
ささやかな
幸福を
昨日乗ったタクシーの
優しい運転手さん
今日からかわれた冗談に
秘められた思いやり
いつか
君がぽつりと零した
あの言葉
けたたましく
スキ
キライ
正直
疲れちゃってさ
およそ
5ccの
ささやかな
幸福
よっぽど
目頭に染みたのさ
そろそろ
そんな
季節だし
そんな
理由で
許してね
ティースプーン
一杯くらいの
ささやかな
ささやかな
幸福を