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ariaの部屋


[20] 嗤ウ路地裏
詩人:aria [投票][得票][編集]

几帳面に
心臓を撃ち抜いた言葉が

路地裏の落書きに
めり込んだ

あの時
あたしは死んだのさ

足が踏みしめたものは
冷たいコンクリートじゃなくて

舞台が終わった後の
がらんとした空気

そんなのに似てた

路地裏の落書きが
ありえない彩度で
笑ってる

撃ち返す言葉など
たくさんあったのにね

肝心な時に
ジャムっちゃって
何も言えなかったのさ

路地裏の落書きが
適わない明度で
笑ってる

君には見せなかったけど
血はきちんと
流れたのさ

君が去った路地裏
赤くはない血が
きちんと流れたのさ



2007/01/18 (Thu)

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