さくらがみたい。ただ一言そう言った夜が明ける前に次の約束を巡る季節に一筋の傷跡を柔らかく抱き締めて暖かく泣いてしまった花は咲くから散るのだろう花は散るから愛しいのだろう巡る季節はサディスティックまたこの気温に匂いに馳せる終わり無い日々の連なり幾ら散れどもまた開花するのささくらがみたい。ただ一言そう言ったそれ以上の意味なんてあってほしくなかった朝陽が正気を連れ込むまでに次の約束を
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