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ariaの部屋


[29] 夜明け桜
詩人:aria [投票][得票][編集]

さくらがみたい。

ただ一言
そう言った

夜が明ける前に
次の約束を

巡る季節に
一筋の傷跡を



柔らかく
抱き締めて

暖かく
泣いてしまった

花は咲くから
散るのだろう

花は散るから
愛しいのだろう

巡る季節は
サディスティック

またこの気温に
匂いに馳せる

終わり無い
日々の連なり

幾ら散れども
また開花するのさ



さくらがみたい。

ただ一言
そう言った

それ以上の意味なんて
あってほしくなかった

朝陽が正気を連れ込むまでに
次の約束を



2007/03/14 (Wed)

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