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[58] セプテンバー・サンセット
詩人:aria [投票][得票][編集]

いつか君が
見たいと言った水平線

想像したより
自分が小さくて
胸を撫で下ろす

駆け回って
しがみついてた現実は
意外とコンパクトで

一瞬で呑み込まれ
溺れる隙もなく
あるべき場所に還ってた

大袈裟な切なさ
冷たい海に浸りたい衝動

やたら寂しがるのは


セプテンバー・サンセット
哀しいことは一つだけ

愛した人が
私を愛さなかっただけ

それだけの
ちっぽけな寂しさ
空に投げたら

周りを染め上げてゆく
優しい橙色

今日だけは
少し思い出して
少し唄って

夜を迎えるまでの
数分間
こっそりと泣いた

セプテンバー・サンセット
哀しいことは一つだけ

君が私を忘れて
私が君を忘れられないだけ


2010/09/24 (Fri)

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