詩人:栢徠 | [投票][編集] |
あなたが居なくなって
私は春が嫌いになった
満開の桜を見上げるあなたの姿を思い出してしまうから
あなたが居なくなって
私は夏が嫌いになった
一緒に行った夏祭りで初めてのくちづけを思い出してしまうから
あなたが居なくなって
私は秋が嫌いになった
二人で見たとても綺麗な光景を思い出してしまうから
あなたが居なくなって
私は冬が嫌いになった
寒いから、と差し出された手の暖かさを思い出してしまうから
一人になって・・・・
全ての季節が嫌いになった
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あなたが居なくなって迎えた二度目の春
ポストに届いたのは居なくなった君からの手紙
信じられ無くて封を開ける手が震えた、天国からの手紙
『春の花に囲まれて、笑顔を見せてくれる君が好き
夏の暑い日射しの下で、青空を眩しそうに見上げる君が好き
秋の紅葉の中で子供の様にはしゃぐ君が好き
冬の雪が舞い落ちる中、寒さで頬を赤らめる君が好き
四季の中で輝く君が好き』
薄い青地に白い羽根が描いてある便箋に綴られた言葉
読み終わった私は溢れる涙を止める事が出来なかった
明日はお花見に行こう
あなたとの思い出はまだ辛いけど、きっとまた笑える
ありがとう、私の一番大切な人
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いつもそこにあったんだ
初めて君と出会った日
『それ』は青と白のコントラスト
初めて君と笑った日
『それ』には七色の橋と光の階段
初めて君と帰った日
『それ』は赤よりも赤く澄んでいた
また一人ぼっちになった日
涙は街に降り注いだ
そして、また君と出会った日がやってきた
『それ』はあの日と同じ青と白のコントラスト
あぁ、そうか・・・・
いろんな姿になりながら
『空』はいつもそこにあったんだ
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駅から見上げた夜空には輝く満月
携帯を取り出してメールを打つ
『満月が綺麗だよ?』
なんとなく送信してみる
すると送信完了と共に1通の新着メール
内容を見て微笑んだ
『満月が綺麗だよ?
一緒に見たいから、迎えにいく』
駅のロータリーにバイクの音が聞こえるまで後5分
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あなたの笑顔が好きでした
あなたの隣に居られるのが幸せでした
あなたの事を思いながら泣いた事もありました
それでも、あなたを見ると笑顔になれました
あなたの事が好きでした
言えなかった言葉たち
あなたは遠くへ行ってしまった
私に残ったのは『後悔』とあなたのボタン
そして、思い出
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雪なんて降らなかった
天気予報もあたらない
暖冬だからと皆が言う
そりゃあ前の冬が変だったんだ
あんなにも大雪が降ったんだから
でも吹雪のなか学校に行くのも、足が埋まるほどの雪の中を歩くのも大変だけど楽しかった
この冬もまた降らないかな?
・・・・やっぱりいい
手袋も手を握ってくれる相手も居ないから
次の冬は雪が降るのかな?
その頃には私の手を握ってくれる男(ヒト)は居るのかな?
多分、無理だ・・・・
あぁ、暖冬って素晴らしい
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君は今どこにいるんだろう?
君が今居る場所に雪はある?
君が今居る場所に花はある?
君が今居る場所に海はある?
君が今居る場所に虹はある?
君が今居る場所から
私は見える?
君は何を思っている?
泣いてばかりの私を見て
でも
もう少し、待っていてください
もう少し、泣かせてください
もう少し
もう少し、私が君の居る場所に行くまで待っていてください
君の分も私はこの世界で生きてみます
だから、もう少し、待っていてください
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「約束だよ?」
流星群の訪れた夜に君と交わした約束
それを君は覚えてるのかな
10年ぶりにまた流星群がやってくる
それは約束
君は、来てくれる?
約束を守りに・・・・
「10年後の流星群の夜、君を迎えに来るよ」
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君が笑った
君が泣いた
君が怒った
君が、笑った
あぁ、思い出の中の君は笑っている
最後の思い出の君も笑っている
苦しい筈なのに
痛い筈なのに
泣きたい筈なのに
君は笑っていた