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栢徠の部屋  〜 投稿順表示 〜


[51] 伝えられなかったモノ
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伝えられなかった
「ありがとう」

伝えられなかった
「元気でね」

伝えられなかった
「さようなら」

私が何も伝えられないまま君の乗った電車は走り出した


少しずつ、でも確実に速度をあげて離れていく電車に小さく呟いた

一番伝えたくて伝えられなかった言葉





「好きだよ・・・・」


もう、言葉は届かない・・・・

2007/03/09 (Fri)

[52] もし、たとえば
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もし、たとえば
自分が後半年しか生きられないとしたら?

もし、たとえば
自分が事故にあう事を事前に知ったら?

もし、たとえば
24時間後に地球が消滅するとしたら?


そんなクラスメイトの会話を冷めた気分で聞き流す

所詮それは
『もし』の話で、『たとえば』の話だ

そんな仮定の話をしたってどうにもならない

なぜなら、そんな事は起きないから


ある日の、冷めた私の感想

それもまた
『もし、たとえば』の話・・・・

2007/03/09 (Fri)

[53] 離してしまった手
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あの時私が手を離さなければ、私があなたを失う事はなかったのだろうか

あの時私が手を離さなければ、私もあなたと一緒に死ねたのだろうか


あの時私が手を離さなければ

私達は・・・・

今でも・・・・

手を繋いだままだったのだろうか


もし、神が存在するのなら
ひとつだけ教えて下さい

なぜ、あの時、私達の手を離したのですか?
ううん・・・・
なぜ、私は手を離してしまったのですか?


もう一度、私の手にあなたの温もりが欲しい・・・・・

2007/03/12 (Mon)

[54] 幼馴染み
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距離を近づけるのが怖かった

想いを打ち明けて、拒否されて距離が離れてしまうのではないのかと
近づこうとしたのに逆に距離を広げてしまうのではないのかと

そんな事になるのなら
今のままの距離でいい


距離を近づけるのも離れるのも怖くて、『幼馴染み』という微妙な位置関係は変わらない
否、変えられない

いつか、僕はこの距離を変えられるだろうか
『幼馴染み』という不安定で微妙な位置関係を

2007/03/12 (Mon)

[55] 楽園
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あなたは『楽園』を信じますか?
あなたは今の『日常』が『楽園』だと言われたらどうしますか?
その日常が『創られた楽園』ならあなたはどうしますか?

その時、『あなたはそこに居ますか?』


楽園なんて信じない
でも、この日常が楽園だというのなら壊したくない・・・・
たとえ、創られた楽園だとしても



でもその時

俺達は

どこに居る?

2007/03/13 (Tue)

[56] 再会
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久しぶりに見た君は
身長が高くなっていた

久しぶりに見た君は
声が低くなっていた


そんな君を見て
何も進歩のない自分が馬鹿みたいだった


でも・・・・

久しぶりに見た君は
優しく周りに笑いかけていた

久しぶりに見た君は
あの頃と同じ様に友達とバカをしてた

久しぶりに見た君は
あの頃と同じ様に私の名字にさん付けして呼んでくれた


そんなふとした仕草が
あの頃と変わっていなくって

別に特別な感情なんて無いんだけど、懐かしくて、微笑ましい

そんな小さな再会をしたある日

2007/03/13 (Tue)

[57] イチバン
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わかってた
私じゃ、君の一番にはなれない事
君にとっての一番は
いつも君の前を行くあの人なんだって
わかってるし、理解してる


でもね・・・諦められないの

君の一番はあの人で
あの人の一番が君だって知ってしまった今でも

諦めが悪いよね・・・
自分でもわかってる

でも・・・
奇跡が起きるんじゃないかって
私の思い違いじゃないかって
そんなくだらない事を考えてしまう


イチバンになれない
愚かな小娘の
愚かな戯言

2007/03/13 (Tue)

[58] 
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なんだか急に泣きたくなった

隣に君が居ないから?
空の星が見えないから?
私が、一人だから?


夜の闇が怖くて、親の所へ泣きながら向かった事もある
一人、震えながらぬいぐるみを抱き締めていた事もある

大きくなって別に怖くなんてないのに、急に泣きたくなったんだ


今から、君の所へ行っても良いですか?

2007/03/13 (Tue)

[59] 幸せ
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それは大切な人との時間

それは目の前の食べきれないケーキ

それは仲間と笑い合う時間

でも本当に幸せな時は
自分が幸せな事にさえ気付けない
どこか退屈な日常

2007/03/14 (Wed)

[60] 残酷なモノ
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男は天に向かって嘆いた
神は残酷だと

女は十字架を握り嘆いた
運命は残酷だと


しかし、どんなものより残酷なのは

嘆く二人を嘲笑う多くの人間

2007/03/15 (Thu)
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