いつもの様に駅前の時計台で待ち合わせ遅れてやって来たあなたは私を抱きしめた「こんな処にいた…こんなすぐ近くにいたんだ……ようやく、みつけた…」私には言葉の意味も流れる涙の理由もわからなかっただから、私は抱きしめかえして言った「私を見つけてくれてありがとう」ようやく私達はお互いを見つけたきっと沢山の他人の中で私の事を捜してくれるのは当たり前じゃないんだねきっとそれを人は「愛」や「恋」と呼ぶんだろう
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