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栢徠の部屋


[13] 相合い傘
詩人:栢徠 [投票][編集]

波間に相合い傘を描いてみる
ハートの乗った傘の下に二人の名前を書いてみる
名前を書くと同時に、波が全てを覆い隠した

少し崩れた傘と名前
波がくるたび消えてゆく
私はただそれを見つめた

これが消えたら私も行こう
ここはさみし過ぎるから


そして私は歩き出す
後ろに君のまぼろしを
前には見えない相合い傘

一歩足を進めるごとに
離れていくものがある
一歩足を進めるごとに
近付いているものがある


今、君に逢うために
全てを捨てて歩いてく

2007/02/03 (Sat)

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