ホーム > 詩人の部屋 > 栢徠の部屋 > 雨が降るは夜

栢徠の部屋


[205] 雨が降るは夜
詩人:栢徠 [投票][編集]

あの頃は幼過ぎて
好きという気持ち
愛という意味
知らずにただ2人で居た

突然1人になったのは七夕
2人で書いた短冊
笹と共に風に揺れる
1人見上げるは天の川

それから七夕は雨が降る
天の川を見たくないと願ったからか
織り姫と彦星に嫉妬したからか
逢えない……逢わなければ良い
ここには1人しか居ないのだから


大切なものを失ったのは神代の時代
再会を願い、ただ時は巡る

2009/07/07 (Tue)

前頁] [栢徠の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -