二人で手を繋いで歩いた夜道君は「怖くない?」と聞いてきた私は怖くないと答えたけど本当は怖くてしかたなかった繋いでいるこの手が離れてしまわないかここに一人で置いて行かれないかそんな恐怖を感じる度、私は手に力を込めたその度、握り返してくれる君の手はとても暖かかった
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