詩人:カナリア | [投票][得票][編集] |
ジンジャーエール
あの夏ただの泡ブクとなって流れ落ちた
何ともまぁ
甘ったるい液体
あんなジンジャーエールってあるやろ?あれ飲みたいねん
じんじゃえ〜る?なんや神社の神様やけ?
…おぉそなもんや
あの夏
ばぁば騙して
手に入れたちぃちゃな缶
まるで宝石を握りしめるかの如く
誰にも見つからない様
走り込んだ茂みの中
プッシュワワワ-…
あれから幾年
渇いた喉が張り付いたように
ばぁばは
神社え〜るの神様に連れて逝かれよった
あの夏
ただの泡ブクとなって流れ落ちた
甘ったるい液体は
指に絡み付いて
一つ涙を落とす