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カナリアの部屋


[138] “そんな馬鹿な男”
詩人:カナリア [投票][得票][編集]

靴下の在りかさえ知らない

その靴下さえ自分じゃ履かない

馬鹿な男

そんな馬鹿な男に嫁いだ
馬鹿な女

口答えする事もせず
怠ける事もせず

よくもまぁ…
飽きもせず

馬鹿な男と暮らして50年

最期に遺した言葉は
「幸せでした」と。

馬鹿な男
声も立てずにボロボロ泣いて

馬鹿な男
「苦労ばかりかけてすまなかった」と。

謝るぐらいなら靴下ぐらい自分で履きんしゃい

本当に
馬鹿な男
馬鹿な男

そんな馬鹿な男に嫁いだ
馬鹿な女

そんな二人の間に産まれた馬鹿な娘は

これまた
馬鹿な男に嫁ぎます

2007/01/21 (Sun)

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