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カナリアの部屋


[186] 目を閉じてキスが出来るまで
詩人:カナリア [投票][得票][編集]

彼は必ず
あたしの左の頬に
3回軽く唇を押し当ててからキスをする

長いキスの後には
彼は必ず
あたしの下唇を甘噛みして

悪戯っぽく笑うんだ


目を閉じてって言われてもあたしが絶対閉じないのは

彼がいきなりナイフで
あたしを
刺し殺すかもしれないでしょ?

…なんて
半分冗談

本当は彼の切ない表情を
見ていたいからなんだ


あたしも彼も
永遠なんて
信じていない

だからこの時を
瞬間を

せめて甘い甘いチョコレートの様な

キスであたしを
満たして欲しいの

いつかあたしが
目を閉じてキスが出来るまで

ワガママなあたしに
甘い甘い
チョコレートを頂戴

2008/12/10 (Wed)

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