詩人:カナリア | [投票][編集] |
もう
音楽すら聞けない
どんなにハッピーなメロディーだって
あたしには雑音に聞こえるだけで
美しすぎる歌詞はあたしを掻き乱すから
無音の中に連れ去って欲しいと思った
詞すら書けない
何も考えたくなくて
言葉にしたくなくて
ただひたすらに
ぼっかり開いた
暗闇の中で
呆然としていたいと願った
だから夜じゃなくて
朝が辛かった
窓から差し込む光が
あたしの身体を容赦なく照らして
暗闇の中からはいずり出され
呼吸をしなさいと
私を叱るから
昼は涙を零さないようにするので必死で
泣いてもいい時間がくるのを
ざわつく心を押さえ込み
何度も嗚咽を繰り返し
身体を震わせながら
ずっと待った
見えない貴方の
妄想ばかり
考えれば考えるほど
全身の毛穴から吹き出す
冷たい液体があたしの体温奪って
足を縛って眠るようにしたのは
貴方の元へ走り出さない為
完全依存症
貴方から抜け出せるまで
あとどれくらいかかるのかな