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カナリアの部屋


[70] 眠らぬ姫
詩人:カナリア [投票][編集]

月が微笑む夜にさえ
怯える子猫は
爪を噛む

寂しさだけが
浸透してゆく

涙がそっと
“弱い自分”を照らすのね?

ねぇ
眠れぬ夜は
何を唄えばいいのでしょう

ねぇ
眠れぬ夜は
何を纏えば温もりに辿り着けるの?

夜と朝の合間
貴方の傍以外では

眠りに就けない
眠らないの

どうかあのオトギバナシの様に

ねぇ
眠りに誘う
口付けを私に…

2005/11/17 (Thu)

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