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カナリアの部屋


[79] クリスマス
詩人:カナリア [投票][編集]

破れたストール
引きずりながら
踵を無くした
ゴルベが彷徨う

枯れたアスファルト
煌めきのネオン

ショーウィンドウで遮られた
チキンのご馳走

大きな箱の中身は
誰への贈り物?

街が色付く
人は騒ぎだす
その隙間の暗やみに
腹を空かせた猫だけが
私の姿
見つめているのよ
淋しさと一緒に
ポケットの小銭握り締めた
今宵はクリスマス
ねぇ?
お願いよ
眠りから覚めた私とあの猫の元にも

どうかひとかけらの
パンを頂戴

2005/12/02 (Fri)

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