詩人:シア | [投票][編集] |
マンホールの中から、妖精が出てきた。
ピンクの髪の
緑の妖精。
ボクの部屋に、
電波を送る。
ふよふよ
ふよふよ
アイツ殺しちゃえよ!
あの子犯しちゃえよ!
鈴のような声で
ふよふよ
ふよふよ
ボクの理性を吹っ飛ばす。
淡い感謝
淡い抵抗
いまさら遅い。
右手にカッター
左手に銃
右ポッケに手錠
左ポッケにコンドーム
サバイバルブーツで。
歯車は狂いだす。
君の電波で。
ふよふよ
ふよふよ
と。
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愛。
なんて言葉、
使えるほど大人じゃないけど
意味なんて、わからなくて。
それが、
ボクと君との間に、
通っていたかも、
もぅ、分からないけど。
ボクたちは、
知る前に、終って。
夏が来るのを、
待たずに終って。
一瞬で。
傷ついて
傷ついて
それでも、
まだ求める。
愛と
真実を
ひたすらに。
詩人:シア | [投票][編集] |
一人は、
この世の裏をまったく知らない、純粋な乙女を思わせる顔立ちをした少年だった。
一人は、
この世の裏をすべて知りつくした、気高く美しい、神の遣いを思わせる顔立ちをした少年だった。
二人はいつも一緒だった。
騒がしい日常からかけ離れた、
静寂で、美しい場所を舞う蝶のようだった。
私の眼に、
二人はとても眩しく写った。
ひどく白く、
清潔な印象。
そのままでいてほしかった。
二人だけの世界で。
酷く汚れたこの世界で、
二人だけが
私の眼に映る、
たった一つの
美という真実なのだから。
詩人:シア | [投票][編集] |
私には、幸せになる権利なんて、
無いのだろぅか…
幸せになりたい
いつも持ち歩き続けて、
やっと、やっと巡り会えたのに
嘘だろぅ?
冗談だろぅ?
君が、君がそんな事
裏切るワケないだろぅ?
愛に飢えた心を
やっと包んでくれたのに
裏切りとは
なんとたやすいコトだろぅか。
信じるコトは
とても難しいのに。
触れる事を、
拒み続けたのに。
いつだって、
そういう物なのかも知れない。
造るコトは、壊すコトの何倍も難しく、
壊すコトは、造るコトの何倍も
たやすい。
悲しい。
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私はあなたに私を愛してほしい
私は知っている。あなたがあなたの心を失ったことを
私はあなたに私を殺してほしい
神は知っている
私が私の心を失ったことを
薄れゆく意識の中、
私の眼にはもぅ何も映りはしない。
遠い昔の記憶、
愛しき者の
刹那の美貌
残像の残骸。
はかない。
ねがわくば、
君の心が永遠に返らぬコト―…
愛してる
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今私は、憤りを感じる。
なぜ自分はこんなひねくれているのかと思い、
くだらない言葉を語った。
振り回されたくない。
気にしない。
なにもしない。
そうすれば、傷付くことはない。
私は今、
私を愛すコトができるほど大人ではありません。
けれど、
いつかは
大人になって、自分を愛してあげたいです。
早く、私に嫌われない私になりたいです。