ボクは心のどこかで期待していたのかもしれないまた君と帰れることを。裏通りをぬけて、車がはげしく走る道にでた。渡ろうとすると君がいて少し離れて歩きながらも話しかけてくれる『お前んちってどこなの』雨で視界が悪い中、1メートル先の野球帽『教えてあげない』君は立ち止まって振り返り、なんともいえない笑顔ねぇ、ボクの家は、君んちのすぐ近くにあるんだよボクの気持ちも。気付いて気付いて気付いて
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