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シアの部屋


[9] 壊れた女。
詩人:シア [投票][得票][編集]

瞬きすらおしかった。

君を見続けたかった。

でも、

僕は壊れちゃったから。

あいつの頭を、

潰れたトマト

みたいにするまで、

君に触れることは
できないよ。

涙さえ、血の色

に、染まるよ。

鉄みたいな臭い

を、

消さなくちゃ。

麝香の香りを

たくさんつけて。

君に、また触れよう。

絶対に瞬きはせず、

ただ

君を見つめるよ。

壊れた女の

ただひとつの

楽しみだよ。

2005/03/26 (Sat)

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