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薔薇野原 雅の部屋


[43] デロリアン
詩人:薔薇野原 雅 [投票][編集]

友達は皆 家と外を行き交うだけ
空を知らない 鳥に見えた
何かに熱くなるほどに 仲間が消えてった

やり場のない苛立ちで 五臓六腑が痛くなり
白けた秋の風にさえ 抱かれたかった

寂しさが、退屈が、 何故か何よりも悲しい
俺の夢が いつからか後ろに照らされた
叶わない この地球(ほし)の運命(さだめ)
やり直せないから 愛しいんだろう

生まれ育った この町も姿を変え
いつか俺も 変わり果てた
何かを知るたびに 色が消えてった

やり場のない苛立ちで 眠れない日々を過ごし
心とは裏腹の言葉が 生まれていった

優しさが、愛しさが 何故か何よりも苦しい
俺の夢が いつからか光って消えた
矛盾だらけの この世界を
知ったからこそ 帰りたいんだろう

Oh.....



2014/11/16 (Sun)

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