詩人:ハチミツ | [投票][編集] |
嫌だ。
本当は嫌だよ。
僕は嫌なんだよ。
僕は
こんなこと
気持ち良くもなんともない。
でも
君は気持ち良いんでしょ?
嬉しいんでしょ?
悦ぶじゃない。
だから我慢するよ。
僕は君が好きだから。
君が悦んでいても
君が絶頂感を味わっていても
僕はちっとも楽しめない。
痛みに耐えるだけ。
これじゃ僕は君の器だ。
そして
君は歓喜の声を僕に注ぐ。
これじゃ僕は
イレモノだ。
君のイレモノだ。
僕が好きな君は君だ。
君が好きな僕は
イレモノだ。
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テストって
なんでやるんだろう?
学力って
なんで必要なんだろう?
そんなものじゃ
計りきれないものがあるじゃないですか。
僕の器を
君の価値を
そんな紙切れで決めないでよ。
ねぇ先生?
僕間違ってるの?
僕は何点なの?
ねぇってば。
応えてよ。
答えてよ。
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ドキドキ
心音が速い。
だって君が手を繋ぐんだもん。
私の手を
そっと握るんだもん。
私じゃないでしょ?
握る相手間違ってますよ。
彼女はどうした。
何考えてるの?
教えてよ。
脳みそ解剖して見てやりたい。
わかんないよ。
でも
なんで私は振りほどけないんだろう。
このまま
連れ去ってくれていいんだよ?
でもそれだけ。
やっぱり高校生だね。
ドキドキ
心音が速い。
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大好きな人を守りたい。
僕はそんなこと考えたことがなかった。
いつも
僕は守られる側でいたかった。
僕はわがままだから。
でも
そんな僕が
君を守りたいと思った。
君と一緒にいると
いつも
守ることを考える。
大好きだから。
君を危険から守ってあげたい。
初めて他人を守りたいと思った。
守りたい人がいるなんて
なんて素晴らしいことだろう。
笑わないで聞いてくれる?
僕は
君の
騎士になりたいんだ。
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今日君に言われた。
『いつまで逃げる気?』
痛かった。
いつも考えていたこと。
変えなきゃいけないと思ったこと。
他人から言われたことなんてなかった。
『なんで気付いたの?』
的確な言葉ほど心に響く。
衝撃。
確信を突かれる恐怖。
核心を突かれる恐怖。
僕はそれからも逃げてしまった。
無言という回避。
僕のズルさ。
君は僕を突く。
深く。
強く。
いつか僕はそれさえも
快感に感じてしまうだろう。
最後のズルさ。