鉄柵の向こうに見える白濁した青空この手枷を引きずってでもかけ寄りたいと 思うどこからか垂れてくる雫が有るどこからか聞こえてくる歌が有る重りのついた手枷を引きずって上を目指すそこに見えるのは 神の涙かそこに響くのは 天女の歌か最後を上りきった時 目を覚ます
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