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微笑人の部屋


[2] 初めの一歩
詩人:微笑人 [投票][編集]

道の途中でへたりこんで、
そのまま視点さえ動かせないのです。
いろいろな人達が、
横を通り過ぎました。

私に気付きもしない人
ちらりと見る人
腕を引っ張ろうとする人
立ち止まって顔をのぞきこむ人
後ろから抱き上げようとする人

ごめんなさい。
私のおしりは重くて、
立てない。
立てない。
立てない。

ただとなりに座ってくれる人

君のことです。

ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。

何も言えず、
立てず、
君の顔も見れず、

けれどもどうか、
ここにいて、
いってしまわないで。

いつか一緒に、
歩き出したいための、

初めの一歩は、
君と一緒がいいんです。

2003/02/28 (Fri)

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