詩人:微笑人 | [投票][編集] |
道の途中でへたりこんで、
そのまま視点さえ動かせないのです。
いろいろな人達が、
横を通り過ぎました。
私に気付きもしない人
ちらりと見る人
腕を引っ張ろうとする人
立ち止まって顔をのぞきこむ人
後ろから抱き上げようとする人
ごめんなさい。
私のおしりは重くて、
立てない。
立てない。
立てない。
ただとなりに座ってくれる人
君のことです。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
何も言えず、
立てず、
君の顔も見れず、
けれどもどうか、
ここにいて、
いってしまわないで。
いつか一緒に、
歩き出したいための、
初めの一歩は、
君と一緒がいいんです。