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本多の部屋


[1] 過ぎ去った日
詩人:本多 [投票][得票][編集]

この瞬間だけは、神を信じてもいい。と思った。
この瞬間だけ、
私は光り輝くものを得た。と思えた。
ああ、もう、それは過去の事で。

「視線が絡み合う」
それが、こんな状態だったら良いのにね、と。
苦しくなって目を背けたのに、
まだ脳裏には、残っている。残像、強く。

「声が響く」
それが、こんな状態だったら良いのにね、と。
体の中に来る振動が、
まだ繰り返すように、起こっていた。共振、激しく。

「心に残る」
それが、あんな瞬間だったら良かったのにね。
どの瞬間よりも、貪欲に。
流れていたあの時間を I strave for...

あの時は確かに、私は神を信じていた。
私は確かに、光り輝くものを得ていた。

あの瞬間。

ああ、もう、それが過去の事で。

2005/02/12 (Sat)

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