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万田 海斗の部屋


[138] セミ・ポエム
詩人:万田 海斗 [投票][得票][編集]

胸・解(と)かせて、すっきり
揺らめかせ、

そのまま、、
長めに揺さぶる



そう、いつも ぼくは真剣だった

なのに、天使はそっぽを向きがち



部屋の片隅に、 ぱらり と置いてある
言葉の落書き

まるで偶然 無くし物が見つかったかのように

頭のすみっこで、拾い読みして遊ぶよ



「セミ・ポエム

初恋と海を思う・・・」



夜明けに布団でゆっくりしながら、
ハートのすみ(炭)火が くすぶり 燃ゆる



その昔、、ぼくが幼かった時分
幼稚園の園服(えんぷく)のイエローが似合った、真っ赤な唇の子

「君 どこの子? あそぼ!」

少し にらむような仕草
           ちょい、こわがってたんだね


そのうち打ち解けて、
一緒に ぼくら 駆けっこした
まとまった気持ちが はじけとんで消えた


今頃 どうしてるだろ?

雨にじむ6月の夜露に、
ため息で忍び泣いてる かもしれないね


2008/05/29 (Thu)

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