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雪 刀寿の部屋


[141] ピュア熱、鳥の伴奏
詩人:雪 刀寿 [投票][得票][編集]

うつらうつらして
窓に かすみが かかるよー

寝ぼけまなこの昼の月だ



ぽっちゃり太った 山の上の雲
ふーっと見てたら、ミルクセーキに見えてきた


ほんわか 甘い匂いのする人
クリームケーキ臭の君を 思い浮かべた




ごろんと寝っ転がって、ぐるり回って、バタンキュー
きんもちいいなー

畳の上にひっくり返ると、真っ逆さまに眠りに落ちてゆく



太陽に向かって寝そべって目を閉じたら
赤黒い緑が、ドックンドックン脈打ってる

生命がふつふつ 湧き出してんだ

たて、よこ、ぐるり踊ってる
みずすましの動きに似て


じっとしていられなくって、はじけはねた時に起きた風熱エネルギーで、
あつらえたホットケーキ食う?


こんなぼくらのハッピー感を 横目でにらむ、涼しい影法師の、
やきもち熱で入れたコーヒー

うわっ、 にがい!




うれしみの泉がこんこん湧き出る
ありがとうの陽ざしがサンサンと降り注ぐ

人に見られたら恥ずかしいほど 頬っぺが赤く染まってる
本当に”純”なんだから



そばの小枝に集う、
鳥が、人の言葉を聞いてる

イントネーションに、耳・澄ましてる

柔らかく 過ごそうよ

楽しくも、長らえよう









2008/06/01 (Sun)

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