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万田 海斗の部屋


[215] 雪まちトロッコ
詩人:万田 海斗 [投票][得票][編集]

ざわめく風のない日に
そっと走らせるハンドル

ずっと待つさ
ふる氷しずくのまにまに

ころげてゆける
ちからいっぱいの思い

君とくっつき生き延びたい



クリスタルな冬デイズ
寒さ熱、ほのかでビューティー

叫びも こごえ、
氷の吹き出しドラマが、寝顔の僕らをはかなく光らせ、

抱きつく白い息で化粧の
忘れぬ姿
おびえた すがりつき



どうにも かなえられぬ、完全なピラミッドラブ

百人家族であったまりたい

だんろ・・・


0から友人と二人でスタートするんだ

さあ、走ろう

走ってゆこう!


あの海むこうのシャンデリアムーンまで、、

待ち合わせに 十度でも
連続写真シーンで生まれ変わって駆けつけるつもりなほど、
狂おしい


あつかましさまみれのヒートスパークで
君のセーターを あっため 続けたい



そして今
春のぞむ ひだまりで
逆光線にじっと気を寄り添わせて、
ランダム語りにのぞく さみしさ

がらんどうの心 うめる ステップ 行き惑い からめ、

ハンドルをかぐわしく撫でてみる

なぜか春の光がふと笑い

遠い夜のおくからの便りが来そうで、
こぶしをゆるめ、ウインクまぶたを すっきり届かせたい道

悲しみ出して そこへにぎわい 詰め込もう



2008/12/01 (Mon)

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