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雪 刀寿の部屋


[459] 丸い口
詩人:雪 刀寿 [投票][得票][編集]

傷が痛んで麻痺した心に、愛の言葉は届かなかった

去ってゆく姿に「甘い汁」がにじむ


遅れて湧く愛の全貌
鈍く離れる にがい夢が、この身体をキリリと刺すよ

声にならない悲鳴をきけずに、
歪んだ人格を隠せず、立ち尽くしている


せめて、まるいくちもとで、
さよならを まろやかに言えたなら、うれしいけど

残る味に、レモン色の治癒剤を浮かばせて。




2011/06/27 (Mon)

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