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万田 海斗の部屋


[78] 涙が黙りこくる一瞬
詩人:万田 海斗 [投票][得票][編集]

太平洋の果てに 逃げた

裸になって 考えた

がんじがらめに されてたから

重々しい しがらみを 押しつけられ、
気持ちの身体を 締め上げられ、
どうにも居場所が なかったんだ



今 ぼくは ずっと離れて、
この世じゃない ところに いる

おめぇら、手も届きまい
もう、人間じゃ なくなってるんだ

いわゆる 無法者
無毛地帯へ 入り込み、

世の中の 決まった中から
外へ出て、 オリジナル道を ゆく



ここでは、感情だけが 命

うす桃色の涙が、静かに うれしみ 帯び、
もう二度と わめく事も ないって
喜んで 流れた


涙が黙りこくる
一瞬を突いて 忙しく息をする
しゃくり上げ、痙攣する

この瞬間、自分を確かめられるから
ああ、これが 本当の自分自身なんだって・・・

ねぎわに 天を仰いで また おいおい・・・

過去は もう来ない物と、分かってて泣いてるから、これっぽっちも つらくないのさ

2007/11/15 (Thu)

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