詩人:あお | [投票][編集] |
キミが求めるのはそればかり。
「お前だから」という言葉の、何を信じればいいのですか?
あたしのテンションが高かったのは、
電話口のキミの声が、いつもより明るかったから。
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寂しさから逃れたかった
必要とされることで
自分の価値を確かめたかった
何でも良かった
この穴を埋める為なら
誰でも良かった
あまりに簡単すぎて
利用される前に利用してやろうと思った
あたしは独りじゃ生きていけなかった
誰かに触れていたかった
繋がっていたかった
重なっていたかった
利用される度に
がっかりした
自分で試しておいて
そんなもんかと冷める度に
少しずつ堕ちていった
あれからあたしは
光を見つけました
だけどあなたは
未だにしがみついているのですね
そしてそんなあなたに
あたしはまたがっかりしたのです
あの頃の自分を見ているようで…
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懐かしい音色
あたしの一番好きな曲
瞼を閉じれば色褪せることなく
蘇るあの頃のふたり
あたしを包む大きな手が
鍵盤の上を撫でるように
奏でる音が好きでした
今でも耳にするたびに
少しだけ切なくなるよ
その感情を何て呼ぶのか
今はまだ分からないけど
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一時の安らぎにすがるように
快楽に身を委ねては
また孤独へと突き落とされる
あまりに儚い君に
あたしは差し出す腕もなく
無力な自分への怒りとともに
繰り返される「あの日」への後悔
もしも過去に戻れるなら
たった一度だけでいい
君を泣かせはしないのに…
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あなたとあたしの
たった一つの繋がり
それはまるで糸のよう
細い細い糸と同じ
この糸が切れたら
あたしはきっと流されて
あなたからは見えなくなる
だからあたしは怖くて引っ張れない
でもね…手を離すこともできないんだ
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何度も何度も 繰り返された
あたしの名を呼ぶ あなたの声が
今でも 耳について離れない
夢のように不確かで 頼りない記憶の中で
なぜかその声だけは いつだって鮮明で…
まるで子守り唄を聴くように
あたしは今夜も 眠りにつくの
甘い甘い夢を見よう
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ねぇ お願いだからそんな風に
あたしの前で 笑わないで
そんなに楽しそうに
あの娘の話をしないでよ…
いつもは強気なあなたが
名前を聞くだけで
紅くなる
あたしはそれを見ていつだって
ただ ただ 泣きたくなるんだ
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触れられた
あたしの頬や髪、唇、すべてには
きっとあなたが染みついている
握った手の温もりも
まだ冷めないまま
あたしの時間だけが止まってしまった
また冬がくるよ
独りで知る雪の冷たさと
春を迎えず終わった恋を抱えたまま
あたしはここから動けない
“あの頃もう少しオトナだったら
今でもその腕の中にいられたのかな”