詩人:ぴん | [投票][編集] |
人目から遠ざかりたい
でも認められたい
彼はわたしのもの
抱いてほしい
わけじゃない
ただ触れてほしい
わたしの髪に 肌に
いつでもわがままで
子どものままのわたしは
肌に触れることで
愛情を確かめたいのに
彼はいつでも
白昼わたしの愛情を
拒むから
髪を撫でて 触れて
わたしだけをみてって
いつでもわがままで
心配性なわたしは
彼を夜の暗がりに
連れさりたくなる
連れさって
いつでもわたしのもの
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「なくす」ってことは
案外不安とか悲しさとか
悔しさなんかより
虚無感と拒絶が
襲ってくるのですね
頭ではたいしたことないと
わかっているのですが
虚ろだ
「でもそれに気づいている
あなたは大丈夫。」
なんて
気づきたくもないのに
気づいたって
しかたないのに
何を根拠に
「大丈夫」なんて
言えるんだ
相変わらずわたしは
虚ろなままである
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とてもじゃないけど
わたしみたいな
出来損ないには
雲を掴むような話なのに
なんのためかも
わからないのに
いつだって
上を目指して
いつだって不十分で
満足なんかなくて
本当は不十分が当たり前で
それでいいはずなのに
自分が許せなかった
節目では安全を選ぶ自分も
大嫌いだった
明日に生き急ぐだけでは
今日を無駄にするだけなのに
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大人は汚いから
世界が醜くなるなら
小さい頃に感じた
大きくなる喜びも
大人への憧れも
何も要らないから。
ただ素直なままで
今日を生きれたら
もう、何も要らないから。
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忙しい合間をぬって
わたしに会いに来てくれた
君は大の仲良しだ
大人になってもずっと
相も変わらずバカやって
きっとこれから先も
変わらないと思っていた
それなのに…
そんな二人に
別れは突然やってきた
何てことはない
いつものよく晴れた日曜日だった
君からの何気ない一言
何となく驚いたけど
それくらいだった
目の前の君は元気だ
きっとたいしたことじゃない
きっと…
そう、自分に言い聞かせた
でも。
本当はわかっていたけれど
認めたくなかったのかもしれない
幾日か経った後、
何の気無しに
君は「さよなら」を告げたんだ
頭ではわかっているのに
君のいない明日を想像するだけで
わたしも死にたくなった
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「もう知らない」
強がってみては
言いたくないことばかり
口をすべってゆく
今日が最後の夜に
なるかもしれないというのに
どうして素直じゃ
いられないのかな。
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「愛してる」
臆病なわたしは
今日も言いそびれ。
バスを見送ったあと
言葉にならない
後悔がおしよせる。
あなたを失わない
自信はない
あなたを失う
勇気もない
臆病なわたしは
今日も生きそびれ。