詩人:愛羅 | [投票][編集] |
“勉強できるだけじゃ
生きてなんて
いけないんだから”
知ってるって
そんなこと
わざわざ言ってくれなくたって
嫌ってぐらい
知ってるから
だけど
私は勉強してなくちゃ
勉強できなきゃ
生きる意味がない
じゃない
生きてる価値が
なくなっちゃうんだよ
昔から
“お姉ちゃんは”
素直で可愛いね
またおいでね
ってお母さんよく
言われてたよね
私が悪いんだと思う
でも,その時の私の
気持ち知らないでしょ?
どれだけ胸が
痛かったか
心臓つかまれたみたいに息できなかったこと
知らないでしょ?
そんな風に劣等感に
まみれて生きてきた
私が初めて
誉めてもらえたもの
それが“勉強”だった
初めて誉めてもらえたの初めて自信を持てたの
私が農業高校に行く
人を可哀想だなんて
言ったのは
羨ましかったから
何の目標もない
自分の好きなことも
やりたいことも
分からない
こんな私と比べて
それをもってる人たち
羨ましいんだよ
どうしょうもなく
そんな私の強がりなの
精一杯の強がり
だったんだよ
分かっては
もらえないだろうけど
割り切って
生きてきた
はずだったのに
私には勉強しか
ないんだから
勉強を頑張ろうって
思い知らされる
こうして
面と向かって
そんなこと言われると
まだ諦めてないこと
諦めたくないってこと
私にも勉強以外の
何かがあるんじゃないかって
まだ可能性が…って
思ってる
願ってること
思い知らされてしまう
私はきっとこれからも
ずっと他のものを
求めながら
勉強をして生きて
いくんだろう
…それとも
死ぬまでには
こんな私でも“何か”
を見つけられるのかな