ホーム > 詩人の部屋 > ○の部屋 > その花は、

○の部屋


[3] その花は、
詩人: [投票][編集]

欲に塗れた汚れた街の
薄暗い道端に
小さな花が咲いている。

触れられる事を拒む様に
ひっそりと咲いている。

光を求める事もなく
乾いた地に根をはって

ただ淡々と咲き誇る。

何に侵されることもなく
自分の色も知らぬまま
ただそこに咲き続ける

自分でも解っているはず
そこで咲き誇る無意味さを

そろそろ目の前に広がる
大きな地に出てはどう?

そんな薄暗い所じゃ
あなたの色は判らないよ

私はこっちで待ってるよ
自分の色を知るあなたを

2007/02/27 (Tue)

前頁] [○の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -