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桃鈴の部屋  〜 新着順表示 〜


[16] 〜Cut〜
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ただ独り堪える涙に
映り込む光と闇

正しさをどうか求めないで
せめて上見ずにいられるまで

総て投げ出そうとするのに
指先はアドレス探す

“何でもないよ暇だったから”
詰め込みすぎて意味を亡くした言葉

信じなくていい
気付かなくていい
でもどうか拾い上げて

私を助けることが
私自身には出来ないみたい


震え出す身体を止められず
増えていく細い線が
求めたのは終焉じゃない

理解出来なくていいそれでも
過ちまでどうか包み込んで


誰かに示して欲しかった
独りじゃ見つけられない灯りを

眩しすぎると瞳閉ざすから
ささやかな灯りでよかった




ただ独り堪える涙に
映り込む光と闇

溢れ出した瞬間に
見つけたのは
終焉でも始まりでもない

淡く浮かぶほどの
ささやかな灯りへの未練



正しさをどうか求めないで
過ちさえ解ってない



2008/05/31 (Sat)

[15] 〜口実〜
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〜口実〜


恋しい人よ
泣くのなら
僕の前で泣いてください

臆病でずる賢い頭は
慰めながらも
君を抱きしめる口実が出来たと
偏に喜ぶでしょう



2007/05/21 (Mon)

[14] 〜それが君なら。〜
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欲しい言葉を
くれなくていい。

包み込むその手で
離さずにいてくれるなら。

優しいその手で
頭を撫でてくれるなら。

多分,
どんな言葉だっていい。

言葉なんて無くても,
きっと癒される。



2007/05/20 (Sun)

[13] 〜If………。〜
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同じ位のチカラで
同じ位だけ想って

同じ速度で歩いて行けたら,

ずっと一緒に居られるのでしょうか

“そんなんじゃきっとつまらない”って
あなたの答えも解かってるけど

だけど時々考えずにはいられなくなってしまうのです




2007/05/19 (Sat)

[12] 〜言葉の刃〜
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〜言葉の刃(ヤイバ)〜


繰り出す言葉は鋭い刃

歯止めの利かない諸刃の刃

その勢いはより深く,
食い込ませる為の力

放った瞬間でさえ
後悔は始まっているのに

放った瞬間は自分さえ見えない


放った言葉は諸刃の刃

歪(イビツ)な傷口は
どうやって癒やそう――。



2007/05/17 (Thu)

[11] 〜影踏み〜
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陽の光眩しくて手をかざし

反射的に細めた視界の端に

あなたを映し出した




『もういい。』
背を向けて歩きだしたときも

『嫌いだよ。』
目も見れずに罵ったときも

本当は一緒にただ
笑いあってっていたかっただけ

不器用で
素直になれない自分が邪魔をする

結局どんなに強がってみても
抱き締められただけで
心は軽やかになれるのに

あなたが瞳を見て笑うだけで,
今までのわだかまりが
嘘みたいに消えるのに

あなたに頭を撫でられるだけで,
今までの憤りだって全て無駄だと思える


やっぱりあなたの傍がいいよ

私の隣はあなたがいいよ





陽の光眩しくて手をかざし

隣に歩くあなたの影に潜り込む

呆れ顔のあなたの手を取り

私は笑って歩き出す






2007/05/17 (Thu)

[10] 〜チカラU〜
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全ての人を

一度に笑わせるチカラより




君を

いつまでも幸せに出来る,

そんなチカラが欲しい

2007/05/14 (Mon)

[9] 〜恋慕〜
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この想いに

身体は
ついて行けない

意識は
無意識に
キミを追う

離れないで。
心だけ,
離れまいと縋りついた。


この身体は

想いだけで
キミを追えない

意識が
無意識に
拒絶する

もう嫌だよ。
心だけ,
これ以上傷つきたくないと泣いた。



――僕はなんて無力で。

そしてなんて我が儘で。


この想い,
この身体,
それでもキミの傍に
在り続けたいと願う。




2007/05/14 (Mon)

[8] 〜トランキライザー〜
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〜トランキライザー〜


お願いだから,
心を解放してください。
その声の届かない場所へと。
その面影を宿さない場所へと。

君が不定期にもたらすものが
喜びだけではないから
日々はなだらかに失望感に蝕まれて
君が思い出したように見せるのが
涙ではないから
身勝手なままに拠り所を失う

それが他の誰かであったなら
笑ってやり過ごす事さえ簡単で
でもそれがあなただったから
間の抜けた溜息とともに
心が宙をさまよい続ける

あなたにも同じ痛みを求める,
形容出来る言葉を持たない醜い感情
あなたにも同じ場所まで堕ちて欲しい
愛しい想いが完全に
すり替わってしまう前に

どうか心を君から切り離して。
自分ではどうにもならないから
心を君から解放してください。




2007/05/12 (Sat)

[7] 〜希望切望〜
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君が名を呼べば
君の名を呼べば
それからの二人はきっと
変わっていたはず

君が手を引けば
君の手を引けば
未来はどれだけ
変われたのだろう

動かせない時間は
それでも一定に動いて
変えられる現在は
変わらない過去に成り行く
想いを言えない僕らは
きっと何回繰り返したって
胸締め付ける思い出しか創れない

強すぎる感情は時として
独占欲より,
自分を守る事に傾く

どんなに殺したって
直ぐに蘇る想いを
君の手で終わらされる事が
何より怖かった

どんなに覆い隠しても
幾度も漏れ出でる想いを
この手が壊してしまう事に
何より怯えてた

君に言えなかった『好き』の言葉は
この先も誰に宛てられることもない
君以上に好きになんてなれないから
嘘に変わってしまうとわかってる言葉を
この先も口にすることはない
君以外には重すぎて使えない
君には全然足りなくて
もどかしい位だったのに


君に言えなかった『好き』の言葉は
今でもこの胸に生きて
君に伝えなかった『好き』な想いは
何時までもこの胸に生きる



いつか笑って
『あの頃大好きだった』
解放される日を待ってる
あの日々に何時までも置き去りの心
この胸から外に出る日を待ってる


君に放たれる瞬間を待ち望んでいる





2007/05/12 (Sat)
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