詩人:桃鈴 | [投票][編集] |
陽の光眩しくて手をかざし
反射的に細めた視界の端に
あなたを映し出した
『もういい。』
背を向けて歩きだしたときも
『嫌いだよ。』
目も見れずに罵ったときも
本当は一緒にただ
笑いあってっていたかっただけ
不器用で
素直になれない自分が邪魔をする
結局どんなに強がってみても
抱き締められただけで
心は軽やかになれるのに
あなたが瞳を見て笑うだけで,
今までのわだかまりが
嘘みたいに消えるのに
あなたに頭を撫でられるだけで,
今までの憤りだって全て無駄だと思える
やっぱりあなたの傍がいいよ
私の隣はあなたがいいよ
陽の光眩しくて手をかざし
隣に歩くあなたの影に潜り込む
呆れ顔のあなたの手を取り
私は笑って歩き出す