詩人:MOO | [投票][編集] |
毎日 毎日
私のもとへ通う貴方
どんな想いで居るのでしょう
こんなにも
貴方の愛を
感じた日々はないでしょう
こんなにもわずかばかりの
貴方との時を
心待ちにした日はありません
なんだか
癖になってしまいそう
貴方の愛を
信じられなくなったら
私はまた
此処で眠る事でしょうね
明日もきっと
また 貴方は向かう
甘い 甘い 果物を持って
此処に眠る
わたしの元へ
あたたかな愛を届けに
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ふと
私の髪をなびかせた風が
いつのまにか
冷たかったのです
何かを思い出して
私は悲しくなるのだけれど
何を思い出したのかが
わからない
何が悲しいのかが
わからない
ただ
寂しくて
ただ
悲しくて
けれど風は
変わらず冷たいまま
私の頬を撫で
すり抜けてゆくのです
私は一人
また一人で
おいてけぼり
秋の空を見上げるのです
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恨んだ日もありました
何故助けてはくれないの
何故見て見ぬ振りをするの
私への愛より
あの人に対する愛が勝っているからなのだと
独り 眠れず泣き明かした夜もありました
果てのしれない暴力に怯えながらも
幼いながらに
貴方を守りたかった
愛する貴方
此処に今 尚
消えない傷が一つあります
打ち明けられぬ過去
明かせば
全てが崩れてしまう
幼いながらに
一人 小さな手を握り締め
闘ったのです
桃色の口唇を噛み締め
只 欲したのは
今も変わらず
貴方の愛だけでした
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日に一度は想う
貴方
気付けば
三年の月日が流れていた
その間
親しき仲になった方
いなかった訳ぢゃない
それでもあなた以上
お慕い出来る方が
現れなかった
今思えばこそ
悔やまれる
あの日の言葉
何故もっと
切に貴方を欲さなかったのだろう
いえ、貴方が去り行くことを怯え
内に燃ゆる想いも
ついに貴方へ伝えられぬまま
うつろいゆく季節を余所に
私の心は
あの日のまま
変わらず貴方に焦がれています