ホーム > 詩人の部屋 > 緋文字の部屋 > 月にかざして

緋文字の部屋


[111] 月にかざして
詩人:緋文字 [投票][得票][編集]

掌をひらいて
自分を示しみせた頃

夜道出歩いては
影を頼りに捜してもらう

紺碧ただただ深くなり
ついに
黒になってしまった

放つ光は
はんなりと
染み入りやすいよう
見好い様つくる
お月さま
あげる視線は真直ぐに
目を細めずとも
かなうから

ふらふらり、
抜け出した

ついてくるかな

息吐く処まで
連れて行きたいよ

いつまでもついてくるね
ひたすらについていくよ
一点から動かずに

あぁ
其処にいたの

帰り道
かざし見た掌は
小さく柔らかで
つまらなくて

今見てる掌は
あの頃よりは
大きくかたく

随分、これでも
マシになったのよ

ほんの少し月が滑り
今なら
掴んであげれる気がした

2005/11/11 (Fri)

前頁] [緋文字の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -