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緋文字の部屋


[34] 月さえも安らぐ
詩人:緋文字 [投票][編集]

夜気にあたりたくて
外に出て

思いの外
明るい空を見上げたら



満月



こんな気持ちで
月を見上げたのは
いつ以来だろう

夜空を見上げる時は
決まって悲しい記憶が
つきまとっていた



澄んだ気持ちで見てたのに

部屋に戻ると
途端に込み上げて


寝てるはずの
1200km先のあなたに
一言
『満月』を送信


一分
『僕も部屋から見てたよ』


距離なんて
関係ない

何も

関係ない



なにも




あなたは
きっと
傍に居て


今日も私を安らかにして

2005/08/01 (Mon)

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