詩人:緋文字 | [投票][編集] |
親に感謝しないと
誉め言葉のような侮蔑で
私を抱いた男の何人かが言ったわ
おかあさん
父しか知らないらしい
貴女はまるで修道女なのに
私は男を悦ばせるのが得意
泣いてばかりいるのを影で見てたから
お酒を一滴も飲めない貴女の枕元に
私の好きな禁断のコーラと
父の隠してるお酒を置いた
翌朝ちっともお酒は減ってなかったけど
コーラは減っていて
悲しいような嬉しいような
貴女は今でも飲めなくて
酒に逃げてるあの人を羨ましがるけど
私はそんな貴女が羨ましい
荒んだ中でも貴女は強くて
時々、私達が見えなくなるくらいに弱くて可愛くて
あなたのそんなとこが
少しでも遺伝してるとよいのにな
何と言われても
守りたいものが出来たのよ
おかあさん