詩人:悠月 | [投票][編集] |
聞こえない
あの子の声が聞こえない
僕らこんなに近くにいるのに
間を隔てるものは何もないのに
聞こえない
世界の音が聞こえない
二人透明な膜に包まれて
ゆらり優しい夢の中
聞こえない
あの子の歌が聞こえない
泣いているあの子にさしのべた手は
何かに拒まれたかのようにとどかない
聞こえない
聞こえない
聞こえない
「さようなら」
その瞬間
透明な膜は弾けとび
世界は音を取り戻し
泣いてたあの子は遠い幻
聞こえない
聞こえない
聞きたくない
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御守りみたいな君の名前
大事にしすぎて胸が痛い
この手を離したらきっと
くっきり跡がついてるんだろう
触れ合わない想いを
叫んでも虚しいだけ
心 どこに行った?
「さよなら」すらも
言えなくて
進みたいのに
甘い痛みが引き止める
独り善がりの感情が
向かう先を誰か教えて
詩人:悠月 | [投票][編集] |
この思いはきっと
この瞬間しかなくて
後にも先にも
これだけで
通り過ぎてしまうと
もうつかめないから
だから
あたしは思いを言葉にして
『永遠』に
とじこめてる
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差し出されたその手を
もっとしっかり握れていたら
二人同じ景色の中に
ずっと一緒にいられたかもしれない
見失いそうになったとき
抱きしめることができたなら
赤い糸が巻き付いて
離れなかったかもしれない
(簡単なことほど
難しくて)
僕らにはもう
あの時の幻しか
見えなくなった
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君が隣にいるだけで
僕はいいのに
(いつだって僕らは)
(正しさを見つけようとして
迷子になるんだ)
でもね たぶんさ
(間違いも正解も
わかりゃしないんだから)
二人でいる風景が
こんなにもあったかいから
それでいいんだ
きっと、
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三角帽子を脱ぎ捨てて
星は涙で消えていく
誰かのための笑顔貼り付け
道化師役に疲れてしまった
朝を見るのが怖くなった
でも
あたしをみるのは もう嫌だ
歌え 叫べ
さよならせかい
皮肉な笑顔と手を振るのさ
手にしたものはすり抜けて
掴んだものは棘だらけ
どうして そんなに、? 答えてよ
素顔のあたしに知らん振り
あの子に会うのが嫌になった
ほら
優しい偽善者 成り損ね
笑え 踊れ
さよならあたし
誰かが泣いてくれたなら
詩人:悠月 | [投票][編集] |
過去のあなたなんか
いらないわ
未来のあたしは
渡さない
過去や未来に浮気しないで
ここにいるあたしだけを見てよ
小さな小指の約束も
背伸びした誓いの指輪も
光らない
つないで抱き合ってふれあって
そのぬくもりだけ
信じさせてよ
詩人:悠月 | [投票][編集] |
さよなら
そう言ったくせに
君は泣くんだね
夢でも見れたら
良かったのに
覚めなければ
ここにいないで すんだのに
ぼんやりと考える僕を
いつもみたいに
笑えばいいのに
手を離したくせに
君は泣いたんだ
視界が曇ったのは
何でだろうね
※お題【突き放した手は温かかった】は
サイト『plotter』様よりお借りしました。
詩人:悠月 | [投票][編集] |
まっすぐにまっすぐに
あなただけを見つめていたら
いつか届くことが
あるのでしょうか
(まっすぐなまっすぐな
あなたの目の先
花咲くあの子はみないフリ)