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悠月 の部屋


[15] 無題
詩人:悠月  [投票][編集]


差し出されたその手を
もっとしっかり握れていたら

二人同じ景色の中に
ずっと一緒にいられたかもしれない

見失いそうになったとき
抱きしめることができたなら

赤い糸が巻き付いて
離れなかったかもしれない


(簡単なことほど
難しくて)


僕らにはもう
あの時の幻しか
見えなくなった

2010/10/16 (Sat)

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