詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
あのときの決断がなければなんて
あのときの選択を間違えたなんて
思ってしまうのはしょうがないよな
どっちにしたって未来はわからないんだ
別の道を選んでいたって
幸せとは限らないぜ
でも今言えることは
今ある目の前の大切なものたちが
なくなるかもしれないって考えたら
あの過去の間違った選択も
後悔しないでいられるな
どんな場所だって
どんな状態だって
どんな時だって
探してみれば大切なものは
ひとつはあるもので
それを手に入れるための失敗だったなら
その失敗は成功のためのリハーサルだ
本当はたったひとつ
これに出会えて幸せだというものを
手に入れることがいちばん幸せなことだ
それ以外はそのひとつを
輝き増すための脇役になるんだ
非現実的だなんて思うけど
本当にたったひとつ出会えたときは
他のものさえ見えなくなるんだ
たったひとつ
ありますか
たったひとり
出会いましたか
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
季節の変わり目に
思い出がよみがえる
風の温度 匂い
いやなこと たのしかったこと
さびしかったこと うれしかったこと
春には 始まりと終わりのつなぎ目を
夏には 長い時間の使い道を
秋には 寂しげな挑戦を
冬には 終わりと始まりへの不安を
振り返った辛い思い出は
懐かしくもあるけれど
後悔の時間はもったいなから
思い出したくないな
でもそれを今に活かせるのなら
思い出してやってもいいかな
春には 始まりと終わりのつなぎ目を
夏には 長い時間の使い道を
秋には 寂しげな挑戦を
冬には 終わりと始まりへの不安を
未来への新しい思い出のために
撮り溜めた写真は捨てていこう
どんな容量の大きいカメラでも
多くなりすぎてしまっては
良い写真が埋もれてしまうからな
春には
夏には
秋には
冬には
それぞれの思い出と
それぞれの出逢いと
それぞれの決意を新たに
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
ひとつの挫折から 何もできないという窮地に立たされた
そこから何ができるかを 考え始められたら
単なる方向転換になるだろう
土日の休日にやることは 夢へ費やすことだけで
人から見れば何もすることが ないように見えるだろう
あなたに言ったって 理解できないのがわかるから
時間の無駄だから ひたすら隠して
積み上げる時間を 眺めるだけだ
夢を目指している途中も
叶っていることの一部だと
自分自身への気休めの言葉と共に
一喜一憂すら流れていく
叶えたときに見返すのだから
見下されたって 気にしない
夢を持つ その人に
批判の言葉は 別の言葉に変わるんだ
できないと思うことが批判なら
難しいことに挑戦する方がカッコイイだろ
世の中甘くないって言われたら
だからこそやるという信念に変わっていく
夢を目指している途中も
叶っていることの一部だと
自分自身への気休めの言葉と共に
一喜一憂すら流れていく
すべてを選ぶことなんてできない
何かを選んだら
何かを捨てる覚悟も必要だ
そんな自分自身への気休めの言葉と共に
一喜一憂すら流れていく
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
ある道の通りで売られていたもの それは
心に訴えかけるもの
善意を試されるもののような
値段は決められていない
払う人が決めることができ
お金を払った としても
物がもらえるわけではない
何万人とも通るであろう その道で
お金を払う人は数パーセント
だって何も物はもらえない
私もその内のひとり
いつものように通り過ぎた
だけどなぜだか罪悪感が
そのときは生まれたんだ
私が払えば 他の人も
そうするのではないかという
訴求 波及 伝播効果を思った
私が払う前には
もうひとりの女性
ひとりが払えば
ひとり またひとりと
増えていくのが理想
別のあるところには
オープンしたてのお店あり
人気があるらね 物ももらえるからね
大行列をなしていた
お金を払っても
物はもらえなかった私
でも確実にもらえたものがあった
必ず
“ありがとうございます”と
言われるこのものは
私に感謝の気持ちを生ませてもらった
私に人に役に立てたという気持ちを生ませてもらった
私に人を幸せにしたという経験を生ませてもらった
払った人にしか
感じられない
大切なものを
もらうことができた
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
自分を強くするために
ヨロイを着た
剣も盾も手に入れた
周りからの攻撃は
すべて無意味のものにできた
ヨロイはとても頑丈で重い
だから身動きは取れないな
ヨロイを脱ぎたい
でも 自分が弱くなる
ヨロイを脱ぎたい
でも 自分が弱くなる
自分は強くなったのは
ヨロイが強いだけだったと気づいたら
すぐにヨロイを脱ぐことができた
以前よりも弱くなった自分の身体
これからは自分の足で
歩いていく
ヨロイでごまかすのではなく
自分自身を強くしていく
剣も盾も もういらない
心ひとつで十分だ
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
あるところに、とても幸せな人がいました。
その人は、よくモノ忘れをします。
例えば、嫌なこと、人にしてあげたこと、人を助けたこと、
人にプレゼントをしたこと、自分がした努力などを、すぐ忘れてしまいます。
でも、忘れないこともあります。
例えば、楽しいこと、人に感謝されたこと、人に助けられたこと、
人からプレゼントをもらったこと、人が時間を割いてくれたことなどは、ずっと覚えています。
その人も、出来れば忘れないでいたいものが1つあります。
それは、出逢った人の“名前”です。
名前を覚えると、人を覚えやすいです。
名前を覚えてないと、偶然出逢ったときに呼びにくいです。
でも、その人は、出逢った人をきちんと覚えています。
なぜか。
それは、出逢った人の“笑顔”で覚えているからです。
その人は、出逢った人の笑顔を、頭の中に映像として残しているのです。
つまり、その人は、出逢った人たちを笑顔にしないと覚えられないのです。
その人に会う機会がありました。
「私は最近、運が悪いんですよね。あなたはどうですか?」と聞くと、
「私は幸せです」と言いました。
私が「何かあったのですか?」と聞くと、
「いいえ、何もありません。何も起こっていないから幸せなのです」
と言った。
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過去に生きるな
今と未来のために生きよ
物を見て過去を振り返り
あのときは良かったと言っても
始まらない
あのときは辛かったと
思い出せるものも不要だ
今と未来へ向かうため
”過去のため”のモノは捨てよう
今と未来のための写真を撮るために
過去のいらない写真は 捨ててしまおう
詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
自分では抱えきれない
重荷を背負って歩いていた少年
「どうかこの重荷を軽くしてください」と
人に尋ねて歩いていく
「オモソウダネ」 「スコシオロシタラ?」
人の優しい言葉が
頭の中を通り過ぎていく
少年はある男に出会った
「僕も 重荷を背負って歩いているんだ」
2人は 同じ時間を過ごすようになって
いろいろな話をした
「この重荷を理解してくれる人がいるなんて思わなかった」
2人は 心の中でそう思った
少年を孤独にした原因が 少年の重荷を軽くした原因にもなった
2人は 交互に重荷を背負って歩くことにした
1人が疲れているときは
もう1人が長い時間
重荷を背負って歩いていった
「いつか この重荷をなくしたいね」
それが2人の目標だった
2人の孤独から解放してくれた重荷
2人を繋げてくれた重荷
2人が出会った瞬間に
もう
その重荷は
重荷ではなくなっていた