ホーム > 詩人の部屋 > beetの部屋 > 週末にて

beetの部屋


[64] 週末にて
詩人:beet [投票][編集]

風が耳元でざわめく

耐え切れぬ海面の照り返し

僕は犬と遊ぶ子供を眺めながら

独り海辺に佇む


土砂降りの深夜

君のいない家に居たくなかった僕は

独り真夜中の道を走らせ

気づけば海辺で呆然と夜明けを眺めてる


もう二度と戻らない時間を

思い出したくない

ただ それだけだった

君の居ない週末は

ただ 孤独と憂鬱が待っているだけだった


止めるべきだったのか

意地を張って 本当によかったのか

自分に素直になれない

でも 相手を認めたくない


幾ら考えたところで 答えは出ず

いや 考えたくもなく

時間だけが悪戯に過ぎ

癒されない心の隙間を

風が突き抜けて行く


惨めだ

消えてしまいたい

馬鹿だ

幾ら悔んでも

取り返しがつかない


また 孤独な週末が また訪れる

2007/04/17 (Tue)

前頁] [beetの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -